私達は司法書士として仕事をしている中で、日々様々な相談を受けています。
慣れている依頼内容であれば、その場でどう対処するべきか判断してどう進めるかを依頼者に説明しスムーズに仕事を進めていけると思います。
しかし、相談の中にはどう判断して進めればいいか即座にはわからないものも当然あります。時間に余裕があればじっくり調べてなんとかしようと頑張ることもできます。
ただ、業務歴が長くなり、仕事量が増えてくるとそのような余裕は無くなり、他に詳しい先生がいるから紹介するということもあるかもしれません。
また、仕事をしている中で「なぜこんな煩雑な手続をする必要があるのか」であったり、「こんな制度はおかしい」と考えることも少なくありません。
それでも制度を変えるなんて大それたことはそうそうできませんし、やがてはそんなことを考えてもしょうがないと諦めてしまうのかもしれません。
しかし、そこで諦めてしまっては最終的に迷惑を被るのは依頼者、ひいては国民です。

（司法書士の使命）
司法書士法第一条　司法書士は、この法律の定めるところによりその業務とする登記、供託、訴訟その他の法律事務の専門家として、国民の権利を擁護し、もつて自由かつ公正な社会の形成に寄与することを使命とする。

司法書士法の規定にあるとおり、司法書士には「自由かつ公正な社会の形成に寄与する」使命があります。
自分にできるか判らない仕事や不合理な制度にぶつかった時、諦めてしまっては何のための使命なのか分かりません。
そこで今回の研修テーマを「なんとかならんか！」としました。
このテーマには壁にぶつかった時に簡単には諦めず、なんとかならんか！と解決する方法を考えていこう！というメッセージが込められています。
しずおか全国研修会では壁を乗り越えるための勇気や技術を与えてくれる研修を多数ご用意しております。
静岡の地で全国の皆様にお会いできるのを楽しみにしております。